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Column 2022年12月

1月の幼稚園だより


											
つい先日のことです。
お外遊び中に、何をしているでもなく、退屈そうにぶらぶらと歩いている自分の担任クラスの子をみつけました。
とっさに、”I love you!”と言いながら両手で作ったハートから相手の子を覗き見ました。
すると、その子はニーッと笑い、”Thank you.”と小さな声で答えてくれました。
お隣にいたお友だちにも言ってみました。
”I love you!” するとはにかんだ表情で”No!”と言って地団駄踏み始めました。
彼女の向こう側にいたお友だちも同じで、二人で地団駄踏みながらどこかに行ってしまいました。
すかさず大げさに泣くふりをしていると、”What happened?(どうしたの?)”と寄ってきてくれた子がいました。
その子にも、”I love you!”とハートを作ると、その子は何のためらいもなく”Thank you! I love you, too!”と言い、私が両手で作ったハートの反対側から覗き込んできました。
ケラケラと笑いながら次々と”I love you!”を周りの子に言っていると、ほとんどの子が嬉しそうに”Thank you”、”I love you!”と答えてくれるではありませんか!
先程地団駄踏んでいた子たちが戻ってきたので、何度か言い続けていると、地団駄組の二人も”I love you, too!”と大きな声でとても嬉しそうに返してくれるようになりました。
実はこの言葉、あるButterfly さんが教室の扉から身を乗り出し、Origamiで作ったハートと共に私に差し出してくれた言葉でした。
あまりにも唐突に差し出された素敵なプレゼントに、戸惑い”Oh! Thank you. I love you, too.”と言ってみたものの、嬉しさともったいなさ、気恥ずかしさ、そして驚きが混ざった気持ちでした。
まさに、地団駄組の心境です。
けれども彼にもらったプレゼントは私の中で温かいまま確かに残り、私から他のお友だちに広がっていきました。
”I love you”連続ビームで遊んだ日、園庭は木枯らしが吹いていましたが、寒さを忘れるほどみんなでケラケラ笑い、ぽかぽかと体の中から温かくなった気がしました。


年末年始、ご家族で過ごす時間の中で、ぜひ、”I love you”ビームを発してみてください。
両手で双眼鏡を作るように丸を作り、両親指を合わせたまま下に伸ばします。
そして相手をハートの中に見ながら”I love you!”と言い、ハートを差し出します。
目には見えない温かいものが人から人へ広がっていく事、うけあいです。
Have a wonderful winter vacation!
 
 
 
 
 
 
 

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