Column
12月の幼稚園だより
11月の第4木曜日はThanksgiving Day。
イギリスからアメリカ大陸に渡ったPilgrimと呼ばれる人たちが新しい土地での初めての収穫を神様に感謝したことが起源の行事です。
メイフラワー号でやってきたPilgrim達に作物の育て方を教えてくれたネイティブアメリカンの人たちを招いてお食事会をしたそうです。
KCKでも、毎年11月には子どもたちと共に”Thankful”という言葉に思いを巡らせる時を持ちます。
自分たちがどんなものに感謝の気持ちを持つか、言葉や絵で表現してもらいます。
数年前、Cocoonさんのお友だちが、“I am thankful for foods.(わたしは食べ物に感謝します)“と書こうとしていると、
隣の席の男の子が、“What? All the foods? I am thankful for ice cream, chocolate and all the snacks. But not the vegetables! (え? 食べ物なら何でも? ぼくはアイスクリームとかチョコレート、他のスナックなら全部好きだよ。でも野菜はいやだなあ!)”と言っているのが聞こえました。
なるほど。と思わされる言葉でした。
大人は「食べ物がある事がありがたい」と何の疑いもなく言葉にできます。
けれども5歳さんには5歳さんの理論があり、自分が好んで食べるものでないと“Thankful”の気持ちにはなれないのも無理はありません。
1年後、この男の子はButterflyさんになりました。そして、“I am thankful for lunch!(ランチ、ありがとう!) と、書いていました。
いつの間にか、お野菜も含めてほぼ毎回lunchを完食できるようになっていた彼は、昨年とは違う誇らしい気持ちをそのまま表現してくれました。
子どもたちは本当に素直です。
“I am thankful for my mom, and dad!(パパ、ママ、ありがとう!)” “I am thankful for my toys!( おもちゃに感謝!)”“I am thankful for Lambhorgini!(ランボルギーニに感謝!)”など、自分の気持ちをストレートに出せるのです。
“like”や“love”とつながっている場合もあるようですが、何度も何度も“Thankful”という言葉に思いを巡らせ、自分の身の回りの物に感謝することを少しずつ学んでいきます。
是非、ご家庭でもThankful(感謝)の気持ちに気づかせてあげてください。