Column 4月の幼稚園だより “Rock, Scissors, Paper, 1, 2, 3!(じゃんけんぽん!)” じゃんけんをする二人のCocoonさんがいました。 勝つと、“Thank you!”と言いながら、木製のブロックを一つ負けた方からもらっています。 負けた方は、持っていかれるブロックを見送りながら、“Oh, no!”と大げさに頭を両手で覆っていたり、取られまいとブロックの周りを腕でガードしてみたりと忙しいそうです。 もちろん、じゃんけんですから、勝ったり負けたり、勝ち続ける時も、負け続ける時もあるし、あいこの時もあります。 その度に表情をコロコロ変えながら飽きる事なく延々とじゃんけんをしているのです。 やっている自分たちの気持ちが上がったり下がったりするのが面白くなってきて、ケラケラ笑いながら更にオーバーにリアクションをしています。 この二人、実はとても負けず嫌いな面があり、勝負事で負けると地団駄踏んで悔しがる、あるいは “One more time! One more time!(もう一回!もう一回!)”と繰り返し訴えてくる事もあるのです。 二人とも特に仲が良いわけではなく、たまたまこの時は遊びの流れでじゃんけんをする事にハマってしまい、こんな愉快な時間を過ごしていたのです。 じゃんけんという遊びは、とてもシンプルです。 けれどもそれを楽しめるには、いくつもの必要な能力があるように思います。 自分の指を正確にコントロールできる事、リズムに合わせて自分の手を出せる事、勝敗を正確に判別できる事、そしてどんな結果になったとしてもある程度感情をポジティブに保てる事。 目の前で愉快にじゃんけん合戦をしている二人の笑顔を見ていると、彼らの心の成長が見られ、「いつの間にこんなに成長していたんだろう、、、」と感心せずにはいられませんでした。 勝っても負けてもケラケラ笑う彼らは、勝つ時もあれば負ける時もあるという人生の大切な教訓を学んでいるようにも見えました。 2024年度も、子どもたちを信じて私たちは歩み始めます。